2026.01.15

大桃の舞台

国の重要有形文化財指定の農村舞台

国道352号線から少し奥まった駒嶽(こまがたけ)神社の境内にあり、現在の大桃の舞台(おおもものぶたい)は、明治28年に再建されたものです。

 

全国でも珍しい「兜造り」

正面上部に破風(はふ)があり、正面の小廂(こびさし)がついた切妻造(きりづまづくり)で、妻側の屋根を切り上げた兜(かぶと)造りのかやぶき屋根です。
舞台の間口7.64m、奥行き8.56m


【破風(はふ)とは】屋根の妻側(建物の短い側面)の三角形の部分。外から風を取り入れ、屋根裏の換気と乾燥を促す重要な役割を持っている。
【小廂(こびさし)とは】「小さいひさし」のこと
【切妻造(きりづまつくり)とは】屋根の頂点から左右に茅を葺き下ろす形式
【兜造り(かぶとづくり)とは】武士がかぶる兜と似た形をしていることから名付けられた建築様式

 

舞台について

舞台中央は、固定式二重、二層機構になっており、上の二重の前後には唐紙(からかみ)を入れることができ、その奥は二重下の面と同じ高さに床が貼られ楽屋となっています。 花道は上演時に設けられます。もとは舞台上手に張り出してゲザと呼ぶ太夫座(たゆうざ)が常設されていたそうですが、現在はなく上演時に仮設されます。

 

「大桃の舞台」の歴史

福島県南会津郡にはかつて、地区ごとに農民歌舞伎の一座があり、同じように農村舞台も数多く存在しました。しかし、現在、南会津で現存する農村舞台は「大桃の舞台」、「湯の花の舞台(舘岩地区)」と「桧枝岐の舞台(桧枝岐村)」の3つだけです。また、大桃の舞台は一度火災で焼失したため、明治28年に再建した舞台です。
地歌舞伎が最盛期を迎えた明治20年代から30年代にかけて、本舞台は使用されていました。明治40年(1907年)に習芝居(ならいしばい)が上演されたのを最後に、その後は買芝居(かいしばい)へと形を変えながら、農村歌舞伎は継承されてきました。しかし、昭和30年代に入ると、テレビの普及や娯楽の多様化により、公演は次第に行われなくなりました。近年になり、平成19年から令和5年までの間、毎年8月に「大桃夢舞台」が計14回開催されました。※現在は開催していません。
また、舞台は芝居の他に年に3回行われる神事の宮籠り(みやごもり)にも用いられる。

 

国指定民俗文化財

「大桃の舞台」は明治28年(1895年)7月9日の再建ですが、江戸時代の姿を忠実に残していることから「国指定重要有形民俗文化財」に昭和51年(1976年)8月23日指定されました。

駒嶽(こまがたけ)神社

神社の鳥居のそばを抜けると、目の前に「大桃の舞台」

舞台の清水(しみず)

神社の手前に湧き出る清水。
「水神社」と石に刻まれている。

駒嶽神社のハルニレ

推定300年のハルニレ
福島県緑の文化財に昭和58年2月17日登録

住所 南会津町大桃字居平164
電話番号 0241-64-5711(伊南観光センター)
交通アクセス 🚗東北自動車道那須塩原ICより約90分
🚃東武鉄道・会津鬼怒川線「会津田島駅」より会津バス(桧枝岐線)「大桃」下車 徒歩2分
料金 無料
駐車場 有り(※但し、道幅が狭いため大型バス侵入不可)

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