2024.05.30

尾瀬国立公園 田代山(たしろやま)

世界的にも稀な台地状の山頂湿原を有する自然の宝庫。【東北百名山、会津百名山、新・うつくしま百名山】

「山上の楽園」とも呼ばれ、山頂湿原ではワタスゲ、チングルマ、ニッコウキスゲなど約400種にもおよぶ高山植物を楽しむことができます。山頂からは会津駒ケ岳、燧ケ岳、遠方に飯豊連峰、吾妻連峰の雄大な眺望も魅力です。

 

登山マップ

☆田代山登山マップダウンロードはコチラ

 

標高×歩行時間

◇田代山は山頂まで2時間。登山道は整備され登りやすく初級者向きの山です。
◇猿倉登山口から沢を渡り登りが続く、10分ほど登ると水場がある。登山道脇のところどころに切り株イスや丸太のベンチの休憩スペースがあるので、休憩をとりながら登ってください。さらに登ると穴の中でクマが冬眠していたというネズコのクマ穴に着く。ここも休憩ポイント。さらに登って、小田代に到着。小田代では高山植物と山々を見て小休止。小田代から山頂まで急坂を登ると田代山山頂湿原に到着。
◇田代山山頂湿原は、尾瀬国立公園の特別保護地区に指定。季節ごとにチングルマ、イワカガミ、タテヤマリンドウ、ワタスゲ、キンコウカなど約400種にも及ぶ高山植物が咲き、秋になると草紅葉が楽しめる。木道は反時計回りの一方通行。弘法大師堂(避難小屋)のそばに山頂トイレ(有料)があり、周辺にベンチがあるので、昼食、大休憩におすすめです。また、オサバグサ開花の時期は、弘法大師堂から帝釈山方面に少し歩くとオサバグサが咲いています。
◇帝釈山山頂へは弘法大師堂の脇道を進む。帝釈山まで針葉樹林帯の道を1時間30分歩くと眺めの良い山頂へ到着。帝釈山往復に3時間かかり、猿倉登山口往復は6時間30分かかります。体力を要する中級者向けコースです。
◇猿倉登山口(南会津町)⇒田代山山頂⇒帝釈山山頂⇒馬坂峠登山口(桧枝岐村)へ抜けるコースは4時間30分(歩行時間)。ただし、馬坂峠登山口から桧枝岐村内まで約15㎞の林道あり、登山口付近にバス停はありません。タクシーの予約等が必要です。
◇木賊登山口への宮里林道は川衣ゲートより先は工事中のため車両通行止です。

 

アクセス

【猿倉登山口までの行き方】
国道352号から信号機を目印に、田代山方面(県道 栗山舘岩線)へ猿倉登山口まで進む。約18㎞(車で40分~1時間)
【県道栗山舘岩線について】
・水引地区を過ぎると約13㎞の未舗装道(砂利道)になる。普通車でも通行可能だが、段落や落石等があるので注意。
・水引地区を過ぎると携帯電話は圏外。
☆県道栗山舘岩線(福島県側/南会津町水引地区~猿倉登山口)は冬期通行止め。(11月中旬~6月中旬)※例年山開き(6月第2日曜日)ごろに開通します。
⇒令和6年度は6月4日(火)に正式に通行止めが解除されました。猿倉登山口まで行くことができるようになりました。
☆栃木県側の県道栗山舘岩線は現在、法面崩落により通行止めとなっております。なお、解除時期は未定です。
※猿倉登山口への道は、福島県南会津町経由のみです。冬期は通行止めになります。

【駐車場】
猿倉登山口駐車場、約50台
【公衆トイレ】
猿倉登山口駐車場と山頂に公衆トイレあり。※尾瀬のトイレはチップ制100円。
【日帰り温泉施設】
道中の湯ノ花温泉4つの共同浴場がおすすめ。

 

早朝特急&貸切シャトルタクシーで行く花の百名山”田代山”

駅から田代山登山口まで貸切シャトルタクシーで楽々移動♪ 
東武鉄道 特急リバティ会津(早朝発)+貸切シャトルタクシーを利用した東武の旅行プランです。
【利用タクシー会社】会津交通または田島タクシーまたは祇園タクシー。貸切タクシーは、小型タクシー(1~3名)・ジャンボタクシー(4~8名)での運行となります。
※貸切シャトルタクシーはグループ毎の貸切です。早めに出発し「湯ノ花温泉」立寄りも可能です。
《お申込み・お問合せ》 ▶東武トップツアーズ

 

みんなで守ろう、尾瀬のマナー

尾瀬の豊かな自然の保全と利用をはかるためにマナーを守りましょう! ・ゴミは持ち帰りましょう ・動物(ペット)を持ち込まない

 

田代山の不思議

「田代(たしろ)」とは田んぼや湿原のことをいいます。ふつう湿原は水の集まる湿ったところにできることが多いのですが、田代山は山のてっぺんに見わたす限りの湿原が広がっています。これは全国的にもめずらしい景観です。田代山の湿原は雪や雨による水分と水はけの悪い地層によってもたらせれたといわれています。田代山の湿原と森林を空から望むとまるでプリンのような形をしています。

田代山の弘法さま

田代山では昔からさまざまな神事が行われてきました。江戸時代には山頂に田代神社がまつられ、雨乞いなどが行われてきました。1912年、真言宗の高僧と地元の神主と剛力で弘法太師の像を山頂にまつりました。その後弘法大師堂が建てられ、弘法さまと田代大明神は湿原とふもとの村を見守る位置に安置されました。今でも約100年前と変わらない姿で弘法さまが私たちを迎えてくれます。

田代山の天狗伝説

田代山の山頂湿原には、ハイマツやネズコなどの灌木がとび島のように生えており、この一角に「天狗の庭」と呼ばれるところがあります。その昔、田代山南側の斜面にある鳥居岩と呼ばれる岩の横穴に小天狗が住んでいました。その小天狗はよくこの場所で遊んでおり、山に登ってきた村人を驚かせていたそうです。

 

空撮映像

山頂に広大な湿原(25ha)を有する世界的に稀有な山「田代山」の空撮映像をお楽しみください♪

猿倉登山口への林道

県道350号(栗山舘岩線)は、水引集落を過ぎると13㎞ほど緩やかな登り道での未舗装道となる。※栃木県側は通行止め。※冬期間は福島県側も通行止め。開通は例年6月中旬頃→令和6年度は6月4日(火)開通、猿倉登山口まで行くことができます。登山口より先から栃木県への通り抜けはできません。

猿倉登山口駐車場と登山口トイレ
下記のグーグルマップ📍ポイント

駐車場は登山口に10台程度と公衆トイレ前駐車場に40台程度。※尾瀬のトイレはチップ制100円。※トイレは冬期間閉鎖(11月中旬~6月中旬)

水場

登山口から10分ほど登ると水場あり。これより上に水場はありません。

山上の楽園、花の百名山

チングルマ、イワカガミ、タテヤマリンドウなどの約400種に及ぶ高山植物が咲きます。

田代山山頂湿原

山頂湿原の木道は一方通行。一周約0.8㎞で25分程かかります。

弘法池

弘法池ごしに会津駒ケ岳が連なる山々が広がります。

山頂公衆トイレ(手前)と避難小屋(奥)

帝釈山への分岐付近に弘法大師堂を兼ねた避難小屋がある。テラスにベンチあり。※尾瀬のトイレはチップ制100円。※トイレは冬期間閉鎖します。

ランチ・休憩におすすめの場所

避難小屋の裏手(帝釈山方面)に木のベンチ多数あり。

オススメ!

下山後の温泉におすすめ

湯ノ花温泉4つの共同浴場
はじまりは鎌倉時代、歴史ある温泉。
弘法の湯と湯端の湯は男女別、天神湯と石湯は混浴。
【営業時間】6:30~21:30 定休日なし
【料金】300円

もう1泊して、ジップラインを楽しもう♪

たかつえスキー場でジップラインアドベンチャーを楽しめます。たかつえ地区にはホテル、ペンション、民宿があります。

住所 南会津町湯ノ花
電話番号 0241-64-5611
交通アクセス ・お車の方
東北自動車道西那須野塩原IC⇒国道400号・塩原温泉⇒国道121号・上三依⇒国道352号・羽塩⇒県道350号(県道栗山舘岩線)・松戸原⇒湯ノ花温泉⇒水引集落⇒(約13㎞未舗装の道)⇒猿倉登山口 ※県道栗山舘岩線・栃木県側は現在、法面崩壊により全面通行止中です。栃木県側へ通り抜けはできません。

・電車の方
東武浅草特急利用⇒鬼怒川温泉・鬼怒川公園・藤原 野岩鉄道乗換⇒「会津高原尾瀬口駅」下車
①会津高原尾瀬口駅乗換・会津バス(桧枝岐方面行き)⇒「舘岩観光案内所」下車、タクシー乗換(18㎞:約40分)⇒猿倉登山口
 タクシー ※事前予約制(会津交通☎0241-78-2017)
②シャトルタクシープラン(宿泊者限定)
 ※事前予約制(みなみあいづ観光☎0120-915-221)
駐車場 猿倉登山口:約50台 公衆トイレ(水洗)あり
施設設備 ・山頂トイレ(水洗)※チップ制
・弘法大師堂を兼ねた避難小屋あり
URL https://www.pref.fukushima.lg.jp/w4/oze/

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