2015.03.18
久川城は、伊南川の西側、青柳と小塩にわたる南北565m、東西250m、高53mの丘陵に所在し、約11haの面積を有する山城跡です。
現在、城跡の丘稜は杉等の植栽が施されていますが、城門とみられる南麓(なんろく)の石垣構えの馬出しを始め、丘稜上の空堀、土塁及びこれらによって南北の連郭式の区画された各曲輪(くるわ)は往来の姿を残しています。
『新編会津風土記』巻44の青柳村の頃からは、久川城の風格が伺え、同書等より古町の館に住した河原田盛次が天正17年(1589年)伊達政宗軍の来襲に備えて築城したもので、のちに蒲生氏の支城となりましたが、慶長16年(1611年)に至り廃城となりました。
南会津の遅い春の頃、久川城跡の高台にソメイヨシノをはじめ、しだれ桜など開花します。
眼下に伊南川や山里が見渡せ、散策、お花見におすすめです。
久川城跡のすぐそばにあり、歴史と文化を伝える品々が展示されている博物館。かつての久川城をジオラマで展示してます。
住所 | 南会津町青柳字小丈山・小塩字丸山外地内 |
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電話番号 | 0241-64-5711(伊南観光センター) |
交通アクセス | 🚗東北自動車道那須塩原ICより約90分 🚃東武鉄道・会津鬼怒川線「会津田島駅」より会津バス「青柳」下車 徒歩5分 |
駐車場 | 50台(奥会津博物館伊南館前30台) |
伊達政宗の軍勢を迎え撃つために築城され、天然の要塞といわれた久川城。
現在も遺構の保存の良好な点、歴史的背景及び築城廃城の時期が比較的明確な点など、戦国から近世初頭の山城として極めて貴重な史跡と認められています。その跡地は今、町民の憩いの広場として愛されています。
県指定記念物(史跡)昭和60年3月29日指定