2022.04.28

常楽院

室町期に開創した南会津の真言宗の名刹。四季の移ろいを楽しめる庭園。

真言宗豊山派 雲閇山 常楽院。室町期に海順上人が開創されました。
ご本尊は「不動明王」で、会津五色不動のひとつに数えられています。

ご本堂に向かって左側には3つのお堂があり、火除観世音や子安観世音などがあります。

 

子安観世音のご本尊はマリア観音で、正式名を「石造子安観音(マリア観音)坐像」と言い、
この土地で安産などを祈る女性の信仰を集めてきました。
江戸時代の作で、像の天冠正面にはギリシャ十字が刻されているところから、
往時の隠れキリシタンの
信仰の対象であったのであろうと云われています。
往時の様子をうかがい知ることが出来る大変貴重なもので、町の重要文化財に指定されています。

常楽院の丁寧に手入れのされた庭園には、四季折々の草花が植栽されていて、
来る人の心を安らげてくれます。
ししおどしの心地の良い音が響く参道のまわりはもちろん、ご本堂の裏手には、山野草などを取り入れた
庭園があり、散策をしたり、ベンチに座ってゆったりと流れる時間を楽しむことも出来ます。

 

裏庭に足を運ぶと・・・
取材当時(4月下旬)は桜の他、ミズバショウや芝桜、レンギョウなどが咲いていました。

ミズバショウを後にして小さな橋を渡ると、様々な種類の山野草を見ることが出来ました。
キクザキイチゲとカタクリ。

 

タツタソウと黄色のショウジョウバカマ。

 

アカヤシオとヒマラヤユキノシタ。
ヒマラヤユキノシタは来た橋を戻り、ベンチのある場所の近くに咲いていました。

 

ベンチに座って、静かに流れる時間の中 風の音を聞いていると、時を忘れそうです。

 

ご本堂脇のお堂の前にはツツジがあり、その足元には可愛らしいダブルプリムローズが。
そして子安観世音にお参りをしようとしたところ、足元に小さな小さなチオノドクサがいて、心がほっこりしました。

 

 

常楽院、いかがでしたでしょうか。
住職に撮影の許可を伺ったところ、快く承諾してくださり、5月にはツツジや芝桜が咲くよ、と教えて頂きました。
またお参りの時には、庭園のおさんぽも楽しみたいと思います。

 

 

さて、車でお越しのお客様に向けて、常楽院への行き方をご説明します。
国道289号線を田島から南郷方面へ車で5~10分ほど走ります。
右手に南会津町立桧沢小学校が見えてくると、左手に大きな待避所があり、その交差点を右折します。

 

右折してすぐ、小学校が見え、つきあたりを右折します。

 

集落の中を少しだけ走ると、すぐに「常楽院左折」の看板が見えるので、左折します。
※道が細くなっています。お気をつけてご走行ください。

 

左折してすぐに常楽院が見えます。

 

 

【真言宗豊山派 雲閇山 常楽院】

住所:福島県南会津郡南会津町福米沢字宮前1392

常楽院に関するお問合せ:0241-62-1465(常楽院)
観光に関するお問合せ:0241-62-3000(南会津町観光物産協会田島支部)

 

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